File.018
大阪市内のごく普通のマンションの一室。
廊下に並ぶ他と変わらない玄関ドア。
ただそのドアを開けると、その中へと吸い込まれそうになる…
トーンを抑えた照明に、乾いた質感の壁面が映える室内。
リノベーションと一言で言っても、その手法や技は数多ありますが、
「削ぎすぎない」そんな心地よさがその空間にはありました。
そして、建具もシンプルに。
グレーのマットな質感の「ポリ合板」を使用した収納扉は
シンプルな「金物」を使用したフラッシュドア。
室内をつなぐ「中庭」に面したところには
大きな一枚ガラスをはめ込んだ框ドア。
スプルースの優しい木目が壁面仕上げとの対比で美しい。
外部ベランダからの陽射しは程よくリビングを抜け、
室内へそしてガラスを通って中庭へと導かれていきます。
全面ガラスの重い引戸ですが、天井に埋め込んだレールで吊り下げた
「上吊り式」とすることで軽い操作での開閉が可能です。
空間の中で、空間を仕切りながら繋げていく建具。
刺激と温かさのあるリノベーション。
素敵な空間のお手伝いができました。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府大阪市
・設計:藤原・室 建築設計事務所




File.017
大阪・千里丘。
広い敷地に隣り合う「白い家」と「黒い家」の二棟の住まい。
親世帯、子世帯、二つの木造住宅を同時施工したプロジェクトです。
雰囲気の異なるそれぞれの玄関はレッドシダーの無垢板を用いた木製引戸。
深い色と明るい色に染色塗装を塗り分け、使い勝手や操作性を考慮し、
ご要望に応じて上吊りタイプと下レール式の納まりに分けています。
「黒い家」の室内は開放的なリビングの吹き抜けが印象的。
落ち着いた壁面のカラーに合わせた化粧板のシンプルなフラッシュドアに
装飾を抑えた金物で仕上げられています。
玄関の吹き抜けと二階へと抜けてゆくストリップ階段が印象的な「白い家」。
和室から見る障子越しの階段のシルエットも美しい演出です。
障子を「太鼓張り」にすることで、太めにデザインされた障子の組子(桟)のシルエットも程よい存在感。
大きな壁面を占める障子でも「和」すぎないデザインにまとめられています。
そして計算された畳と障子、畳と壁のラインの割り付けがさらにすっきりと。
二棟同時の施工はちょっとハードな工程でしたが、その分仕上がった喜びも二倍ですね。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府吹田市
・写真:笹の倉舎 / 笹倉洋平(外観撮影写真のみ)
・監修:-燻- いぶし建築工房
・黒い家 設計担当:空Ken design office
・白い家 設計担当:Noto Note Design Works
・写真:笹の倉舎 / 笹倉洋平


・写真:笹の倉舎 / 笹倉洋平


File.016
大屋根とフレームのみのたてもの。
ガラスに映る森の木々と、ガラスを抜けるひかりとあかり。
大阪・能勢の大自然の中、素敵なキャンピング・グランピングの施設が生まれました。
切妻の大屋根が架かる「管理棟」は三方に大きな開口とFIX(嵌め殺し窓)。
その開口部にそれぞれ片引き戸、引き分け戸の大きな引戸たちが設置されています。
引戸に使われたのはヒバ材。
重量用の上吊りレールを梁を彫り込んで取付。
位置出しや加工で大工さんにも苦労をおかけしました。
事務所への入り口は外壁に合わせた杉板のフラッシュ戸。
焼杉風の黒塗装で仕上げています。
夕暮れ時、森の中にほっとする明かりが灯る風景も美しい。
いつかのんびりと訪れたい場所です。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府豊能郡能勢町
・設計:松本直也デザイン+ナゲナデザイン
・撮影:Takeshi Asano(浅野豪デザイン)



File.015
町工場エリアに突如現れる、開かれた空間と神々しい建築。
左官で丁寧に仕上げられた壁と、
「木」の構造体がそのまま美しいデザインとなっている建物は、
銘木化粧合板を製作するメーカーのギャラリー。
YASUTA Veneered Surfaces & Design
https://veneer.co.jp/
銘木化粧合板(練付合板)とは、「突板」と呼ばれる木を薄くスライスしたものを、
板に張り付けたいわゆる「化粧ベニヤ板」。
世界中から集められた「突板」はここで美しくデザイン、そして加工・製作され、
国内外を問わない幅広い商業施設、住宅、など様々なシーンに採用されています。
そんな「木」を知り尽くしたメーカーさんのギャラリーに納入させていただいたのは、
ベイマツ材の大きな框戸。
建築の柱のピッチに合わせた幅の広い大きな引戸は、
視線を遮らずとも、建具としての役割と個性を活かしたデザイン。
そして着色しない、木のままの姿。
手掛かりになるアルミのフラットバーもアルミの無垢のまま。
時が経ち、深みを増し、成長していく建築、そして建具です。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府八尾市
・設計:株式会社ニンキペン一級建築士事務所




File.014
事務所+二世帯住宅、という大きなプロジェクト。
白い壁面が映える外観に、植栽の緑とレッドシダーの玄関ドアが美しいファサード。
3つある玄関ドアは「スチール製」「木製片開き」「木製上吊り引き戸」と法的条件や使い勝手によって分けられた仕様ながらも、統一された樹種とデザインで一つの建物にうまく調和しています。
室内建具はホワイト系のポリ合板を使用したシンプルなデザイン。
アルミ部材を使用したライン状の「引手」を使用していますが、
「ひと工夫」加えることでアルミの放つ「金物感」をなくし、ホワイトの壁面になじむ意匠。
内と外、どちらもシンプルでありながら、シンプルに魅せる工夫が随所に。
職と住、そして親世帯・子世帯が暮らす理想的な形を包み込みたてものに、
デザイン性はもちろん、それを隔て、繋ぐ、大切な道具としての建具の大切さを学んだ作品です。
・弊社施工:木製建具工事・スチールドア表面意匠製作
・工事場所:兵庫県尼崎市
・設計:志柿敦啓建築設計事務所
・写真提供:志柿敦啓建築設計事務所




File.013
ビルのワンフロアを住まいへ。
リビングの中心で存在感を放つアール壁には「大雪山のニレ」を使用した練付合板。
90ミリ幅で整えられた化粧板が美しい。
すべてのモジュールもその90ミリにきちんと割り付けられ、
建具幅はもちろん、すべてのクリアランス(隙間寸法)も綿密に計算されています。
すっきりした見た目にはセンスと苦労が詰まっています。
キッチン周りにはポリエステル化粧板のマットな白。
真鍮製の小さな「つまみ」がアクセントになっていてとてもかわいらしい印象に。
ドアの金物には「ニレ」の個性ある木目に合うように、
レバーハンドルではなくドアノブタイプをセレクトされました。
アンティークな鈍い光がよく合います。
サニタリーエリアにつながる框戸には真鍮製の「かんぬき」金物で簡易施錠。
中村好文氏デザインのシンプルかつ機能的な引き戸用のかんぬきです。
たてぐと、金物。
どちらもたいせつです。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府大阪市
・設計:一級建築士事務所 株式会社スウィング




File.012
とても上品な和の佇まい。
和室が減少していく昨今、伝統を残しながらも新しいデザインの心地よい和の空間は、
おもてなしにも、くつろぎにも、さまざまに使える堅苦しくない場所。
ふすまは「戸襖」仕様で「縁」をなくしてすべてを和紙で包み込む「坊主襖」。
手掛け部分はウォールナットの無垢材で作った手掛けを組み込んでいます。
洋の空間にもカーテンではなく障子を。
雪見障子(摺り上げ障子)とすることで、中庭の景色も楽しめます。
引き戸にはタモの優しい柾目の練付合板を使用したフラッシュドア。
特殊な納まりで「鴨居」をなくし、壁面をフラットに。
伝統的な京の町にもしっかりとなじむ新しい「和風」のかたち。
地窓から季節の移り変わりが感じられる中庭を眺められる、
風が心地よいお昼寝したくなる住まいです。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:京都府京都市
・設計:マニエラ建築設計事務所



File.011
左官で仕上げられた壁と丸窓からは障子がのぞき、
古建具、アンティークな照明などをちりばめた、わくわくするような和室。
そんな和室を持つ、たのしさと上質な素材、そして技の美しさにこだわった邸宅。
楢の無垢材を使用した大きく重い木製玄関ドアは、真鍮の丁番で取付され、
コンシールドタイプ(埋め込み式)のドアクローザーやプッシュプル式のハンドルを採用することで、日々のご使用でもストレスのない操作性を実現しました。
表面の楢材は経年とともに無垢の風合いと艶が増していきます。
お手入れは必要ですが、無垢材の魅力がじっくりと感じられるいい「味」になっていきます。
室内ドアは「マホガニー」の練付合板を使用。
建具と造作家具が一体となるエントランス~リビングルームでは、
マホガニーの木目を連続させ、壁面の統一性を持たせています。
美しい木目が美しく流れるのはとても上品で、やっぱり美しい。
家具屋さんとの打ち合わせを重ねて、協働で作り上げた難しい部分。
もちろんいろいろ大変なのですが、その分仕上がった時の喜びも大きい。
古いものを活かし、新しいものを美しく。
わたしたちは経験と学びのくりかえし。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:兵庫県芦屋市
・設計:株式会社笠谷工務店




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水盤に反射した光は、障子の和紙を照らし、拡散し、
柔らかな明かりとなって、空間をつつむ。
イ草の香りと和紙のテクスチャー。それだけで和の空気が流れる和室には、
太鼓張り(障子の両面に和紙を張ったもの)の障子で光と熱を程よく遮ります。
組子(格子)のデザインは設計事務所さんオリジナルのデザイン。
玄関ドアは「フレキシブルボード」を張った木製ドア。
気密材や建具枠の形状を何度も検討しデザインと快適さを両立させた仕上がりに。
表面は特殊技術で描かれた杉板コンクリート打ち放し風の模様が描かれています。
室内はマットなホワイト塗装のフラッシュドア。
引手は既成の金物の使用せず、アルミの型材を埋め込んで手掛かりとしています。
上吊り式や下荷重のレール式など、その場所に応じた様々な金物を選定。
デザインはもちろん、住まいには使い勝手も大切。
長く、大切にお使いいただけるように。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:兵庫県芦屋市
・設計:マニエラ建築設計事務所



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私たち木製建具屋が現場を訪れるころには、もちろん建物の大まかな部分は出来ていて、
図面で見ていたものがそこに実際に姿を現しています。
ただ、図面では見ていたものの、、、、と圧巻させられることもしばしば。
この住まいもそんな建物のひとつ。
ランダムなコンクリートの躯体に大屋根が架かる不思議なファサードに、
レッドシダーの木製ドアがちらりと覗く。
オリジナルの木製ドアノブをあけると、中はガラスとコンクリートの空間。
外部に面した建具は「フレキシブルボード」仕上げのフラッシュドア。
内部の建具は「構造用合板」仕上げのフラッシュドア。
どちらもきわめて「素」に近い仕上げ。(塗装はしています)
すべてが剥き出しの建築には、デザインと精度と素材の力が試される。
とても刺激的な作品に携われたことに感謝です。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:兵庫県神戸市
・設計:藤原・室 建築設計事務所




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神戸・三宮 山本通。
お洒落なお店が並ぶ界隈でひときわ目を引く上品なファサード。
桧の無垢板を配した日本料理店の玄関建具には、
中の様子がほんの少し感じられるスリット窓を。
玄関を開けると程よく明かりの落とされた石畳の露地。
その先には繊細な格子が並ぶ格子戸がゲストをお迎えします。
組子に艶を消した墨色に着色することで、横格子の存在を抑え、
縦のラインを際立たせたデザイン。
そのデザインをさらに奥深く完成させた間仕切り格子は
やさしい目隠しの効果と手荷物を収納できる実用的な効果を備えた
「装飾間仕切り家具」の要素も備えています。
さらにディスプレイとして、お店で愉しむことができる「江戸切子」の美しい「お猪口」が
天板に飾られ、外からも、中からもゲストの目を楽しませてくれます。
平面的な建具の持ち味を立体表現に活かして頂いた空間には、
デザインの力と職人の技がとても美しく調和しています。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:兵庫県神戸市
・設計:一級建築士事務所 株式会社seki.design
・撮影:福澤昭嘉 Akiyoshi Fukuzawa(1~3枚目)





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木と、コンクリート。
お打合せなどで現場へ足を運ぶたびに、
徐々に仕上がってゆくこのファサードに緊張。
外装に用いられたレッドシダーの小幅板の美しさを活かすよう、汚さぬよう。。。
大きな3枚引き込みの板張りのガレージドアは特注の金物で上吊り式。
大きく重くともスムーズに開閉できるよう
製作も施工もたくさんの手によって作り上げられました。
小さく見える玄関も外装材と同じ板を使用した上吊り引戸。
打ち放しの壁面と交差する白い壁面はマットな塗装で仕上げられ、
シナ合板のフラッシュドアにも同色の塗装。小さな「ツマミ」にも。
生活空間にはたくさんの収納を。
シンプルに、建物の一部のような、
それでいて存在感のある家具のような、
そんな、ディティール。
美しい、住まい。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府豊中市
・設計:藤原・室 建築設計事務所




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中庭に降り注ぐ光が、そのままゆったりとしたリビングを明るく、温かく照らす住まい。
大きな壁面収納にはナラの無垢材を使用した框戸と、細いラインのルーバー。
オイル塗装でほんの少し色づいたナラ材の表情がとてもいい。
中央のエアコンを目立ちにくくするナラ材のルーバー扉は上開き式。
左右もそれぞれが独立した収納スペースになっています。
玄関収納も同じナラ材の練付合板仕上げ。
取手を掘り込み加工にすることで、廊下をすっきりとしたラインに仕上げています。
天井までいっぱいの壁面収納はあまり扉の存在を意識させない仕上げ。
一方子ども部屋は明るい木目のメラミン化粧板でお手入れしやすく、丈夫。
造作家具(当社工事外)との統一感も出て、可愛らしい雰囲気作りに一役買っています。
リビングの一角に設けられたスタディコーナーには、
落ち着いた色の框戸と、リビングの気配を感じられるすべり出し窓。
レバーハンドルのゴールドがとても良いアクセントに。
小さなパーツのセレクトもとても大切です。
広い住まいでも家族の気配が感じられる優しいつくり。
素敵な空間のお手伝いが出来ました。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府大阪市
・設計:株式会社カワバタマサヒロ建築設計事務所
・Photo By Daijirou Okada




File.005
大きなクリニックを明るくお洒落な保育園にコンバージョンした作品。
高層マンションが建ち並ぶ街にありながら、
周囲はとても閑静な一角に広い園庭を備えた保育園が完成しました。
室内には木をふんだんに使った家具や遊具、そして建具も。
ずらりと並んだフラッシュ建具は普段は「間仕切り」としてお使いいただくものと、
開閉して「出入り口」としてご使用いただくものとを素材を分けで分かりやすく。
部屋と部屋とを仕切る建具にはホワイトボードのパネルを仕込んで
お絵かきが出来る建具としました。
すべて引戸になっている為、催しの際にはすべてを開け放ち、
大きな空間として使用することができます。
お迎えやお見送りで多くの方が出入りするエントランス付近には、
格子の引き戸を設置。廊下からの子どもたちの飛び出しを防ぎます。
設計段階よりお声掛けいただき、何度も検討を重ねて設計~製作~納品へ。
子どもたちの楽しめる空間、
大人たちの安心できる空間、
素敵な学びと遊びの空間が出来ました。
・弊社納入:木製建具枠・木製建具
・プロジェクト名:しらかし保育園
・工事場所:神奈川県川崎市
・設計:株式会社Tree to Green
・撮影:大谷宗平(ナカサアンドパートナーズ)


File.004
明るい子どもたちの声が響く園舎には、たのしくやさしい工夫がいっぱいです。
神奈川・川崎市は子どもたちのたくさん住む町。
大きな保育園の一角に、かわいらしい引戸と階段への転落から子どもたちを守る為の
木製柵を納入させていただきました。
木をふんだんに使ったやさしい室内に合うように、
木製の格子柵は「桧」材を使用。
やわらかな手触りの桧材にさらに丸く面取り加工をして安全対策を。
両面から操作できる「サムターン錠」を設置して、
誤って子どもたちが外に出ないように施錠することが可能です。
格子に手指を突っ込んだまま引戸を開閉してしまわないように、
格子部分には透明のアクリルパネルで手が入らないようにガード。
あらゆる対策で子どもたちの安全を守ります。
ちょっとしたお昼寝や休息に使われる小上がりの和室には、
タモの練付合板を使った引戸を。
かわいらしい丸窓には和紙の風合いと日本の伝統色を表現した「ワーロンシート」を挟み込んでいます。
・弊社納入:木製建具枠・木製建具
・プロジェクト名:溝口ピノキオ保育園
・工事場所:神奈川県川崎市
・設計:株式会社Tree to Green
・撮影:Kazuo Yoshida



File003.
クロス・壁紙を取り扱われる商社の本社兼ショールーム。
商品ディスプレイと室内の可動式間仕切りを兼ねたパネルシステムをご依頼いただきました。
設計段階から細かい打合せを繰り返し、工務店さんとの協働でのレール等の仕込み、
取付工事から最終のクロス貼りに至るまで、この一箇所に多くの手がかかっています。
数種類のクロス見本を実際に大きな壁面でご覧いただけるこのパネル。
アイデアとたくさんの方々の努力によって生まれました。
壁面の隠し扉はオーナーさんと建築家自らが足を運んで撮影してこられた風景写真をそのままプリントしたもの。
極力扉の存在を消す為に繊細な納まりにしています。
一見、シンプルに見えるものほどむずかしい。
楽しく、学びの多いプロジェクトです。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:兵庫県神戸市
・設計:LINK UP一級建築士事務所







File002.
大阪市内の、しかも四方を建物に囲まれた敷地に建つとは思えない明るいエントランス。
その陽光をリビングへと取り込む格子戸は、
広いエントランスホールからリビングへとのつながりを程よくさえぎる間仕切り引戸。
ナラ材の細かい格子は組子(格子材)の太さにリズムを持たせたデザイン。
本数の多い格子が並んでも、単調にならず飽きさせない繊細なデザインです。
この本数の、しかも太さの異なる組子(格子)を
割付、加工、組立てしていくのは職人の繊細な技が試される、
とてもむずかしく根気の要る手仕事。
こうした技の集まりで素敵な住まいが築かれていきます。
そしてダイニングには壁面いっぱいの収納。
引戸や開き戸を使い勝手の良い配置に。
表面材は壁面や家具に合わせたダイノックシート仕上げ。
汚れが拭き取りやすく、強度のある化粧シートです。
無垢を使った建具も、合板を使ったフラッシュドアも、
どちらも住まいを彩る作品であり、暮らしを仕切る道具。
大切に長くお使いいただけますように。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府大阪市
・設計:エスプレックス





FIle.001
京都・東山に新築されたゲストハウス。
周囲の家並と調和された町家風の佇まいながらも、
一歩室内に入るとその空間デザインは和の要素を取り入れた新しいスタイル。
障子は框の見付を細く、組子とのバランスを美しく保つデザイン。
シンプルだからこそ、細やかな寸法のバランスが難しい。
個室への入口は米松の突板(練付合板)を使ったフラッシュドア。
金物の引手を使わず、扉に直接「手かかりみぞ」を加工しています。
本当の和の素材を新しいデザインに取り入れた空間。
海外からのゲストだけではなく、日本からのゲストにも、
やすらぎと京都の落ち着いた風情を感じていただける、
そんなゲストハウスに仕上がりました。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:京都府京都市
・設計:設計組織DNA




