File.004
明るい子どもたちの声が響く園舎には、たのしくやさしい工夫がいっぱいです。
神奈川・川崎市は子どもたちのたくさん住む町。
大きな保育園の一角に、かわいらしい引戸と階段への転落から子どもたちを守る為の
木製柵を納入させていただきました。
木をふんだんに使ったやさしい室内に合うように、
木製の格子柵は「桧」材を使用。
やわらかな手触りの桧材にさらに丸く面取り加工をして安全対策を。
両面から操作できる「サムターン錠」を設置して、
誤って子どもたちが外に出ないように施錠することが可能です。
格子に手指を突っ込んだまま引戸を開閉してしまわないように、
格子部分には透明のアクリルパネルで手が入らないようにガード。
あらゆる対策で子どもたちの安全を守ります。
ちょっとしたお昼寝や休息に使われる小上がりの和室には、
タモの練付合板を使った引戸を。
かわいらしい丸窓には和紙の風合いと日本の伝統色を表現した「ワーロンシート」を挟み込んでいます。
・弊社納入:木製建具枠・木製建具
・プロジェクト名:溝口ピノキオ保育園
・工事場所:神奈川県川崎市
・設計:株式会社Tree to Green
・撮影:Kazuo Yoshida



File003.
クロス・壁紙を取り扱われる商社の本社兼ショールーム。
商品ディスプレイと室内の可動式間仕切りを兼ねたパネルシステムをご依頼いただきました。
設計段階から細かい打合せを繰り返し、工務店さんとの協働でのレール等の仕込み、
取付工事から最終のクロス貼りに至るまで、この一箇所に多くの手がかかっています。
数種類のクロス見本を実際に大きな壁面でご覧いただけるこのパネル。
アイデアとたくさんの方々の努力によって生まれました。
壁面の隠し扉はオーナーさんと建築家自らが足を運んで撮影してこられた風景写真をそのままプリントしたもの。
極力扉の存在を消す為に繊細な納まりにしています。
一見、シンプルに見えるものほどむずかしい。
楽しく、学びの多いプロジェクトです。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:兵庫県神戸市
・設計:LINK UP一級建築士事務所







File002.
大阪市内の、しかも四方を建物に囲まれた敷地に建つとは思えない明るいエントランス。
その陽光をリビングへと取り込む格子戸は、
広いエントランスホールからリビングへとのつながりを程よくさえぎる間仕切り引戸。
ナラ材の細かい格子は組子(格子材)の太さにリズムを持たせたデザイン。
本数の多い格子が並んでも、単調にならず飽きさせない繊細なデザインです。
この本数の、しかも太さの異なる組子(格子)を
割付、加工、組立てしていくのは職人の繊細な技が試される、
とてもむずかしく根気の要る手仕事。
こうした技の集まりで素敵な住まいが築かれていきます。
そしてダイニングには壁面いっぱいの収納。
引戸や開き戸を使い勝手の良い配置に。
表面材は壁面や家具に合わせたダイノックシート仕上げ。
汚れが拭き取りやすく、強度のある化粧シートです。
無垢を使った建具も、合板を使ったフラッシュドアも、
どちらも住まいを彩る作品であり、暮らしを仕切る道具。
大切に長くお使いいただけますように。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:大阪府大阪市
・設計:エスプレックス





FIle.001
京都・東山に新築されたゲストハウス。
周囲の家並と調和された町家風の佇まいながらも、
一歩室内に入るとその空間デザインは和の要素を取り入れた新しいスタイル。
障子は框の見付を細く、組子とのバランスを美しく保つデザイン。
シンプルだからこそ、細やかな寸法のバランスが難しい。
個室への入口は米松の突板(練付合板)を使ったフラッシュドア。
金物の引手を使わず、扉に直接「手かかりみぞ」を加工しています。
本当の和の素材を新しいデザインに取り入れた空間。
海外からのゲストだけではなく、日本からのゲストにも、
やすらぎと京都の落ち着いた風情を感じていただける、
そんなゲストハウスに仕上がりました。
・弊社施工:木製建具工事
・工事場所:京都府京都市
・設計:設計組織DNA




